なぜ植物はアスファルトの隙間から生えてこれるの?

2019年4月23日

アスファルトの隙間から生える植物

実は意外ですが、アスファルトの隙間や割れ目というのは、植物にとってはとても成長しやすい環境と言えます。

これには生存競争の相手となる同じような植物が少ない、他の植物に日光を遮られることもないので光合成もしやすいなどの理由があります。

ANSWER
むっちゃん
それでは、植物は何故アスファルトの隙間から生えてこれるのか?について詳しく調べてみよう。

アスファルトに咲く花

マンホールの雑草
むっちゃん
「アスファルトに咲く花のように」という言い回しを聞いたことがあるかい?
むちゃネコ
あるよ!涙の数だけ強くなれるよ~っていうZARDのやつでしょ!
むっちゃん
実はZARDじゃなくて岡本真夜さんなんだけどね、声似てるけど。

よく邦楽の歌詞などに「アスファルトに咲く花」という言い回しが出てきますね。

岡本真夜さんの「TOMORROW」などはその代表です(涙の数だけ強くなれるよ、のあの楽曲です)。

大体こういう歌詞で使われる「アスファルトに咲く花」というのは、過酷な環境でも頑張って生えている植物・花みたいなニュアンスであることが多いのではないでしょうか。

パッと見でも、あんな固くて周りに他の植物も生えてないような環境で花を咲かせている植物というのは、とてもたくましいというか、生存能力が高いなあと思ってしまいますね。

実はアスファルトの隙間というのは植物にとっては天国

アスファルトの雑草
むっちゃん
実はアスファルトの隙間は植物にとって非常に成長しやすい環境なんだ。
むちゃネコ
うそ~?あんな窮屈そうで栄養もなさそうなのに?

しかし実は、アスファルトやコンクリートの隙間というのは、植物が成長していく上でとても恵まれた環境というのはご存知でしょうか?

その理由はいくつかありますが、大きなものとしては、生存競争の相手となる他の植物が少ない、またはまったくいないと言う事があります。

植物は成長していく上で、日光を浴びて光合成を行う事が必須になります。そのためには出来るだけ多くの面積で日光を浴びる必要あり、植物が多くの葉をつけるように成長していくのは、効率よく光合成を行う為なのです。

しかし周りに他の植物が生えている状態だと、日光の取り合いになりますよね?、皆さんの住んでいる家の隣で超高層マンションが建設されたら、日光が当たらなくなって問題になるのと同じです。

人間同士の問題なら日照権を主張したり引っ越しをしたりで日当たりを確保するできますが、植物はその場から動くことは出来ませんので、それぞれが自分の成長や生存のために我先にと日光の取り合いを行います。

しかしアスファルトの隙間に入ることが出来るスペースは非常に限られているので、大体は日光を取り合うライバルの植物が存在することは殆どありません。つまり日光を自分で独り占め出来るというわけです。

さらにアスファルトは見た目では自然な環境とは程遠い様に見えますが、実は下にはしっかりと土があり水分もあります。

植物は根から水分や栄養を吸い上げますが、これもライバルがいないので水を吸い上げ放題になります。

こういう自分の成長を妨げる相手がいない天国のような環境が、アスファルトの隙間なのです。

しかし天国と言っても、雨が降らない日が続いて水分不足になってしまうと、枯れてしまうこともあるので、何でもかんでもアスファルトの隙間ならグングン成長できるというわけでもありません。

また植物が生えてきた場所が、人間や車などに踏み荒らされやすい位置だと成長するのは難しいでしょう。

ちょうどよく踏み荒らされづらい位置に運良く根付くことが出来たら植物にとって儲けものなのです。

植物はアスファルトを突き破って生えることができる?

アスファルトの割れ目の雑草
むちゃネコ
アスファルトの隙間から植物が生えてるけど、あれって突き破って生えてきてるの?
むっちゃん
植物の成長に伴う削岩力は想像以上に強いけど、完全に塞がれてる状態じゃ難しいよ。

今までは植物がアスファルトの隙間から生える仕組みを説明しましたが、では植物はこれらを突き破って生えることはできるのでしょうか?

答えを言えば、アスファルトに完全に塞がれた状態を、下から植物が突き破って生えてくるということはありません。それが出来たら今頃そこら中のアスファルトが植物に破壊されてしまうことになります。

しかし普通アスファルトで舗装する場合はこの植物による破壊も考慮に入れて行うので、植物が生育できないような厚さにするはずですが、全てを隙間なく敷き詰めるのはとても難しいものです。

そしてアスファルトの隙間にたまたま流れ着いた種子が下にある土などに根付き、かつ成長に必要な水分が雨などで与えられると、植物の芽が出る可能性はあります。

その隙間が非常に小さいものでも一旦目が出ると、植物の成長スピードは人間の目からすると非常に遅いですが、茎や根がどんどん大きくなり、その力はアスファルトを押し広げられるほどの力にもなります。

アスファルトというのはミクロに見てみると、非常に隙間だらけな構造でもあるので、一旦根付いてしまった植物の成長を妨げることが出来ないのです。

まとめ

むっちゃん
以上、植物がアスファルトの隙間から生えてくる仕組みをまとめてみたよ。
むちゃネコ
植物ってぼくたちの想像以上に生命力があるんだね。
むっちゃん
確かに植物の生命力は強いね。そしてこの植物が生存競争のライバルとなる相手がいない場所に根を下ろすという戦略は、人間の世界においても実は通用する戦略なんだ。
むちゃネコ
隙間産業みたいな感じ?たしかに植物の生き残りをかけた姿勢とか工夫は参考になるかもね!
むっちゃん
世界に一つだけの花というSMAPの曲が有名だけど、実は植物たちも生き残って子孫を残していくのに一生懸命であって、様々な生存戦略を持っているんだよ。