濃縮還元のジュースとはどういう意味?果汁100%とはどう違うの?

2019年5月9日

濃縮還元のジュース

濃縮還元とは、絞った果汁の水分を一度何らかの方法で蒸発・除去(濃縮)したものを、再度水で薄める(還元)製法の事です。

果汁100%とは、元の果汁と同じ濃度で果汁が含まれている状態の事なので、濃縮還元でも果汁100%と表記できます。

また果汁そのままの状態で保存・出荷する製法を「ストレート」と言います。

ANSWER
むっちゃん
それでは、濃縮還元ジュースの意味や、果汁100%の意味などについて詳しく調べてみよう。

ジュースの色んな種類

むちゃネコ
スーパーでジュース見に行くと色んな種類のフルーツのがあるけど、果汁何%とか濃縮還元とか色々書いてあって違いがよくわからないんだけど・・・
むっちゃん
同じ原材料を使っていても、比率や製法でそれぞれ表記が変わってくるからね。

コンビニやスーパーで果汁のジュースを買おうとすると色んな種類の飲料がありますよね。

各会社色々なブランドがあり、その中でも果汁○○%とか、濃縮還元とか色んな表記がされています。

商品ごとに果汁100%でも濃縮還元と書いてあったり、書いてなかったりとバリエーションがありますが、これらの意味を正確に理解できているでしょうか?

ジュース・果汁の定義

むっちゃん
まずはジュースという名称を使えるのは、果汁や野菜汁が100%のものだけというの知ってるかい?
むちゃネコ
え!そうなの?確かにボクがいつも飲んでるやつはジュースって書いてないで、果汁飲料水って書いてある・・・

まず最初に「ジュース」とはどういった意味で使われる言葉なのでしょうか?

ジュース(juice)の単語としての意味は「果物や野菜を絞って作られた汁」という事になります。

またJAS規格によると、果汁100%や野菜汁100%ではない飲料は「ジュース」という名称を使うことができません。

つまり有名な「なっちゃん」や「Qoo(クー)」は果汁が100%ではなく、果汁20%~40%くらいなので正確にはジュースでなく「果汁入り清涼飲料水」となります。

なっちゃんは果汁入り飲料

逆に「トロピカーナ」や「ポンジュース」などは果汁100%なので、「ジュース」と名乗ることができるのです。

ポンジュース

また果物と野菜の汁を混ぜ合わせたものもありますが、原材料が野菜と果物のみであり、且つ果汁が50%以上含まれているもののみが「ジュース」と名乗れます。

なので「野菜生活」や「充実野菜」は野菜汁60%・果汁40%なのでジュースとは名乗れません。

野菜生活

後は豆知識ですが、果汁飲料において、果物の断面図をパッケージに表示して良いのは果汁100%ジュースだけです。

果汁20%や40%の「果汁入り飲料水」は果物の断面ではなく、果物丸ごとの写真が乗っているはずです。

試しにスーパーなどでパッケージを見比べてみるのも面白いですよ。

濃縮還元とは

濃縮還元のりんごジュース
むちゃネコ
ジュースとか果汁100%についてはわかったけど、濃縮還元ってなんなの?
むっちゃん
濃縮還元というのは、果汁から一度水分を蒸発させるなりして濃縮液を作ってから、後から水を追加して飲料に戻す製法のことだよ。

さて、ようやく濃縮還元についてです。

果汁100%ジュースと表記されている商品の中でも、大半の商品には「濃縮還元」と表記されているのにはお気付きでしょうか?

この濃縮還元というのは、「果汁などの水分を何らかの処置で一度蒸発させること(濃縮)で、濃縮液や固形状態にした後、再度水分を加えて濃度を戻した(還元)もの」という事になります。

つまり濃縮還元と表記されているジュースは、一度水分が抜き取られて超ドロドロか全くの固形状態になっているというわけです。

この濃縮液を水と混ぜる、つまり還元する時に、元の果汁と同じ濃度になるように水を加えれば果汁100%ジュースと表記できるし、それより薄ければ果入り飲料水と表記することになります。

またあまりないですが、元の果汁以上の濃度で還元すると果汁120%とかの飲料になり、相当濃厚な味になりますね。

濃縮還元のメリット

むちゃネコ
濃縮還元って一回ドロドロ状態になっちゃってるんだね。なんでそんな事するの?
むっちゃん
一回水分を飛ばしてしまえば重さも軽くなるし場所も取らなくなるかね。雑菌というのは水分があるところで繁殖しやすいから、それも防げるね。

濃縮還元を行うメリットとして一番に考えられるのが、輸送のコスト削減です。

絞った果汁をそのまま輸送するのと、一度水分を飛ばすことで体積や重さを小さくして輸送するのとでは、コストも運べる量も全然違いますよね?

また水分を飛ばすことで雑菌の繁殖のリスクを減らし、空気に触れる面積を減らすことで酸化を抑えることも出来ます。

つまり濃縮還元をした方が、総じて保存性が増すのです。

保存性が増すことで、旬ではない時期でもそのフルーツの果汁が楽しめます。

一年中果汁ジュースを飲めるのは、濃縮還元技術の発達に依ることが大きいのです。

濃縮還元のデメリット

むちゃネコ
ふーん、でも全部が全部濃縮還元ジュースってわけじゃないよね?
むっちゃん
実は濃縮還元にもデメリットはあって、一番は風味がどうしても落ちることだろうね。

濃縮還元にはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

まず一度水分をまとめて飛ばすと、どうしても香りが落ちます。

上記で果汁100%として紹介した「トロピカーナ」や「ポンジュース」も濃縮還元した商品には、原材料部分に果汁の他に「香料」と書いてあるはずです。

果汁そのものに含まれている香りなどは濃縮還元の過程で無くなってしまうので、香料を追加して香りを復活させてるわけです。

つまり濃度でいえば100%であっても、濃縮還元ジュースは本当の意味で果汁が100%という訳で無いということです。

また濃縮還元では栄養素が壊れやすいという懸念もあり、各企業がなるべく栄養素を壊さない濃縮還元法を模索しています。

ストレート製法とは?

むちゃネコ
一回ドロドロにさせたり、香料をいれたり、それで果汁100%って書くのってどうなのかな?
むっちゃん
まあそういう気持ちはわかるけど、代わりにホントの意味で果汁100%なジュースも実はあるよ。

濃縮還元のメリット・デメリットを紹介しましたが、やはり飲料の香りが損なわれてしまうのは大きいですよね。

そこで濃縮還元の正反対の製法が注目を浴びる事になるわけですが、それを「ストレート」製法と言います。

愛媛みかんストレートポンジュース

これは果汁を絞った状態のまま保存して、出荷する製法です。

なので香りが濃縮還元に比べると落ちにくく、より本来の果物の風味が楽しめます。

栄養素に関しては、ストレートなら濃縮還元に比べても壊れにくいのではないか?と思われるかもしれませんが、どちらにせよ滅菌する過程で熱を加えるので、大差はないとも言われています。

ストレート製法のデメリットは、上記の濃縮還元のメリットと表裏一体で、輸送のコストが嵩むのが問題になります。

なので一般的にストレート製法の果汁100%ジュースは、濃縮還元果汁100%ジュースに比べて値段が割高であることが多いです。

さらに雑菌の繁殖や酸化を防ぐのが難しいので、長距離の輸送や長期間の保存に向かないというデメリットもあり、ストレートのジュースの普及は中々進んでいるとは言えないでしょう。

まとめ

むっちゃん
以上、果汁100%ジュースや濃縮還元の意味、そしてそれらのメリット・デメリットなどをまとめてみたよ。
むちゃネコ
スーパーだとみんな同じに見えるジュースにも色々あるんだねー、ボクも一回ストレートジュース飲んでみたくなったよ。
むっちゃん
まあ現在は技術が発達しているから、ストレートが美味しくて濃縮還元は不味いってことはないけど、確かに果汁そのままというのは魅力があるね。
むちゃネコ
ちゃんとした果汁に近づけるためにみんな努力しているんだね!明日スーパーでストレートジュースを買って飲んでみるね。